前回の話で台北市内のGiant直営店で自転車をレンタルできました!
さぁ、ここからはついに縦断の旅についてです。
<1日目>
工程:台北〜新竹
所要時間:約6時間
まず最初から難題にぶち当たります。
「出発地点をどうするか」
当初は龍山寺を考えていたのですが、なんと!ちょっと調べてみるとここ以外に考えられない場所があるではないですか。
それがこの環島1号線の0km地点です。
松山駅付近の「松山鉄道円頂市集」という円柱型の建物のすぐ横にあります。
ちなみに正確な場所はこの辺です。
今回の旅は観光も兼ねてましたので、急ぎながらも途中で
・中正記念堂
・総統府
に寄っていきました。
それから今回の安全祈願に龍山寺に向かいます。
10kmほど漕いで、すでに少し疲れました。
龍山寺の手前に公園があるのですが、警備の女性に尋ねると公園内は駐車禁止とのことで、横の道路にある白線の中に置いて欲しいとのことでした。
安全祈願を済ませ、ここからは完全に未知の世界です。
一般道3号線に沿ってまっすぐ進んでいきます。
この環島1号線を表す表示が目印です。
2時間ほど平坦な道を進んでいくと「三峡老街」に到着します。
日本統治時代に整備された街で、赤レンガの古い街並みが残っています。
近くには市場があり私の行った時は道路に人が溢れて大盛況のようでした。
三峡老街を越えると次第に山道の上り坂になっていきます。
そろそろ疲れてきたのですが、この時点でまだ1日目のノルマの半分を少し越えたくらいです。
なんとか登り切ると「石門」に到着します。
この橋から見る景色はとても綺麗で、奥の方には「石門ダム」も見えます。
橋を渡り終えたところが初日の最大の山場です。
急な山道がずーーっと続きます、疲れすぎて後続のサイクリング集団に抜かれてしまいました。
しかしその時思いもよらぬことを言われました。
「環島?加油!(環島してるの?頑張ってね!)」
この旅で後に何度も言われることになるのですが、改めて台湾の優しさを感じました。
そして、疲れも忘れてなんとか山場を越えることができました。
石門を越えた後は延々と下り坂が続きます。
狭い道を下ることもあれば、長く続く普通の道を下ることもありました。
とにかく疲れ切っていた私にとってこの坂道は非常にありがたいスポットでした。
坂道を終えると間もなく新竹市の中心地に到着です。
6時間かけてようやく新竹市に到着しました。
レストランで休憩をしつつ軽食を取り、ホテルを予約します。
新竹市内を少し自転車で回っていると、夜もすっかり更けてきました。
私はこの日「C&H Hostel」というホステルを予約しました。
トリップアドバイザーからBooking.comで予約をしたのですが、地図で示された場所に行ってもホステルがありません。
仕方なく近隣の住民に事情を話すと、ありがたいことに一家で探し始めてくれました。
結局全く別の場所にあったのですが、一家は私にバナナをプレゼント、そしてホステルまでバイクで先導してくださいました。
本当になんとお礼を言っていいのかわからず、空港で何かお世話になった方にあげようと思って買っておいた抹茶のお菓子をお返しに渡しました。
昼間に声援を送ってくださった集団に加え、初日からこのような待遇を受けてとても台湾人のホスピタリティに感謝しました。
しかしさらに事件が起きます。
後に知ったのですが、ここは料金が安い代わりにスタッフはおらず、解錠から何まですべて自分で行うシステムのホステルでした。
さすがにそこまでの言語力がなかったため、入口でスタッフが来るのを待ってしまっていたのですが、幸いにも優しい台湾人に声をかけてもらいそのことを知りました。
その方にスタッフに電話をしていただくと、なんと宿泊するのは別の支店だと聞かされました。
結局スタッフが来てくれて、さらに結局あの親切なご家族の家の近くのホステルに案内されました。
初日からトラブル続きでしたが、疲れ切っていた私はバンテリンを貼ってすぐに眠りにつきました。