ナセナル台湾記

テーマが「台湾」な物語をたくさんご紹介します〜我最喜歡台灣的故事〜

【紀行】甲州街道をゆく(1日目) 〜 江戸日本橋 → 内藤新宿 〜

 

 
甲州道中、またの名を甲州街道。江戸の五街道の一つです。
 
「なんだか面白そうだから歩いてみよう」
 
そんな軽い気持ちで始めたのが、この甲州街道紀行シリーズです。
なかなか面白いので、これから始める方は参考にしていただけると幸いです!
 

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きっかけ

 
先日、山口県萩市に行くことがございました。萩市といえば、思想家の吉田松陰です。
元々幕末には興味があったわけですが、彼や彼に影響された高杉晋作などを勉強しているうちに、
どうしてもやってみたくなったのが 東海道を歩く ということです。
 
約2週間もかかる道のりを、幕末の人々はどのような思いで歩いたのか。
日本をよくしたい、という切な願いだけで、なぜ何度も往復できたのか。
 
別に答えはわからなくていいけど、なんだか楽しい旅になりそうだと感じました。
しかし、流石に長い。500kmオーバーという道のりに耐えられるか不安でした。
 
そういうわけで、まず手始めにと目をつけたのが甲州街道でございます。
距離は200kmちょいくらい。うん、それならなんとかいけそうな気がする!
河口湖からもアクセスが良いってのもありましたしね。
 
なんだかフワッとしたきっかけではありますが、現在も大真面目に歩いている最中でございます。
 
 

相棒の本

 
参考にしている本は、山と渓谷社から出版されている「ちゃんと歩ける甲州街道」です。
この本無くしてこの旅はできません。甲州街道と言われてる20号線なんて、何度も何度も逸れます!
この本は、旧甲州街道を超正確に地図で表してくれており、最新版なら2021年時点のコンビニや郵便局、街道の看板や碑などの建造物の位置までプロットしてくれてある大変貴重な一冊です。
また、絶妙にいい量で説明書きもあり、フラッと神社やお寺に寄ってしまうこともチラホラ。
片手で持ちやすいサイズってのも助かりますね。
 
 
 

甲州街道1日目 〜 日本橋 → 内藤新宿 〜

 
距離:約9km 
時間:約2時間15分
歩数:約15,000歩

 

 
さて、お話はこれくらいにしまして、歩いた記録をご覧いただこうと思います。
当然、始まりの地は、江戸日本橋でございます。
日本橋は、1603年に架橋されたのが始まりで、現在のものは1911年に竣工された20代目。
なんと橋名標は、徳川最後の将軍・徳川慶喜の筆だそうです。

 

 
 
すぐに信号を右に曲がり、呉服橋跡を左折して東京駅へ。駅の中を丸の内側に抜けていきます。
東京駅をまっすぐ皇居方面に向かわず、駅を背に右側へ。和田倉橋へと続く道を進んでいきます。
 

 
 
これが和田倉橋。この辺は、数万石の譜代大名が警備を務めていたところだそうです。
そういう説明書きを読まないと、あっさり通り過ごしてしまいそうです。
ここからは半蔵門まで暫く皇居のお堀周りを歩いて行きます。
 

 
 
学生時代に東京に住んでいた時は、ランナーをよく見かけたし、自分も走っていたものですが、こんなご時世だからか、それほど多くはいらっしゃい印象でした。
 

 
 
法務省が左手に見えてきます。ここはかつて米沢藩上杉家の江戸屋敷があった場所みたいです。
米沢藩といえば、上杉鷹山公。「為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」という名言は有名ですね。
 

 
 
すぐ付近には、桜田門外ノ変で有名な桜田門のお目見えです。
この辺りで水戸浪士によって時の老中・井伊直弼が暗殺されたんですね。
 

 
 
半蔵門が見えたら信号を左折し、四ツ谷方面へと向かいます。
そもそも甲州街道というのは、徳川家康が通信網と物流のために整備したのが始まりだそうですが、
江戸城に何かあった際、忠臣・服部半蔵の手引きで半蔵門を出て、甲府城に入場し、富士川を下って駿府に入るための道でもあったそうです。
 

 
 
四ツ谷駅に到着し、すぐ右手の道を歩くと四谷門枡形石垣に用いられた石材が残っています。
なんとこの辺りは、江戸城の城門があったところらしいのです。
今の皇居の場所が江戸城だったわけではありません。もっと途轍もなく広い敷地を持った城だったんですね。
 

 
 
暫くまっすぐ進みますと、見慣れた新宿の街が見えてきます。
途中、右手に見えたお寺・太宗寺に寄りました。
このお寺の付近は、内藤新宿の中街として栄えた場所で、お寺内には当時の文化財がいくつか残っているそうです。
そもそも日本橋から出て最初の宿場は高井戸だったそうですが、そこまで16.6kmもあり、中間地点として内藤新宿が整備されたそうです。
 

 
 
1日目は、新宿駅に到着して終了です。
締めには「つけ麺屋やすべえ」のラーメンと瓶ビール。旅の最後は、美味しいご飯で締めくくりたいですよね。
 

 
 
 
こんな感じで紀行をご覧いただけたらなと思ってます。
このブログを執筆時点でまだ4日目を終えたところ。
一体どんな旅がこの先待っているのか、乞うご期待です!
 
 
 
 

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