ナセナル台湾記

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【映画】『gifted/ギフテッド』〜才能か?子供らしさか?〜

20世紀フォックス公式サイトより
 
 

映画データ

評価  :★★★★★ ★★★☆☆(8点/10点)
上映日 :2017年11月23日
製作  :アメリカ
時間  :101分
ジャンル:ドラマ
 
 

あらすじ

舞台はフロリダの小さな町。独身のフランクは、亡くなった姉の娘である7歳のメアリー、そして片目の猫フレッドと仲睦まじく暮らしていた。そんな中、メアリーが入学先の学校で数学の才能を開花、フランクは姪の才能をどうすべきか心が揺らぎ始める。学校からは進学校への転校を勧められるがフランクは拒否、そこに追い詰めるようにフランクの母イブリンが現れ、メアリーに英才教育を押し付け、二人を引き離そうとする。フランクが英才教育をさせたくない理由は、姉とのある約束からだった。メアリーにとっての本当の幸せとは?フランクとメアリーはまた一緒に暮らせるのか・・・?
Filmarks様より一部引用:https://filmarks.com/movies/71001
 
 

予告編 

 
 

感想

ギフテッドというのは、つまり「天賦の才能」のことです。
生まれ持っている才能は当然活かすべき。というのが一般的なのでしょうが、はたしてそうなのか?違う生き方もあるんじゃないか?子供らしさとは?といった疑問を投げかけたのがこの映画だと思います。
 
一般論を代弁するのが、少し恐怖すら感じるくらい孫メアリーを進学校に通わせようとするイブリンです。
対して、普通に学校に通って、友達を作って、友達と遊んで…そういう子供らしさをまず優先させたいのがフランクになります。
 
裁判にまでもつれこんでしまった二人の対立。
さすがアメリカといったところですが、二人ともメアリーのために真剣です。
フランクが最も恐れるのは「メアリーの人生を壊すこと」。
イブリンの言い分もわからなくはないフランクは、妥協点として裕福な家庭に里親になってもらいメアリーの才能を託します。
しかしそれはメアリーの望んだものではありませんでした。
 
一緒に預けた猫のフレッドの飼い主が募集されていることで不審に思ったフランクは、里親の元に入り浸るイブリンの影に気づきます。
フランクとイブリンの最終対決、メアリーが選んだのは才能はほどほどにし、フランクとの生活を続けていくことでした。
最後にメアリーの「子供らしさ」を救ったフランクの行動は涙するものでした。
 
わたしとしては2018年に観た映画の中で最も印象的なものになりました。
ヒューマンドラマでは少し『アイ・アム・サム』を彷彿とさせる内容でした。
エンディング曲であるGary Lightbody & Johnny McDaidの「This Is How You Walk On」がカントリーチックで最後にいい気持ちで見終えることができました。
 
 

印象的なシーン

船の修理を生業とするフランクと娘メアリーが、仲睦まじく船でクルージングするシーンと、海辺でパラソルの下で語り合うシーン。
Cat Stevensの「The Wind」という曲がこのシーンにとても合っていて和みました。
 
 

キャスト・俳優

監督は、『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督です。
フランク役は『キャプテン・アメリカ』で主役を演じるクリス・エヴァンス、これまでのアクションスターというイメージを払拭し、悩める叔父を表現豊かに演じていました。
そして最も印象的だったのはやはりメアリー役のマッケンナ・グレイスです。
『アイ・アム・サム』のダコタ・ファニングを彷彿とさせます。彼女の無邪気な行動や子供らしい喜怒哀楽は多くの人を引きつけると思います。
 
 
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