ナセナル台湾記

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【台湾】『なぜ中国は民主化したくてもできないのか』を読んで今後の台湾の運命を考える

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石平さんの本『なぜ中国は民主化したくてもできないのか』を読んで、

  • 習近平は今後何をしようとしているのか
  • 台湾はどうなるのか

といったことを考えてみました。

本が伝えていること

  1. 習近平は任期である「2期10年」を撤廃し、秦〜清王朝まで続いた皇帝政治(独裁)を復活させている
  2. 習近平はあらゆる組織に「小組」を設置して自分の意向を取り入れている
  3. 中国大陸人は、一つの王朝が崩壊する度に大陸全土が長期間焦土と化し、多くの人民が財産と命を奪われてたいへんな苦しみを被ることを知っているので、皇帝の存在を待ち望んでいる
  4. 中国大陸の思想として、中国の歴代王朝の皇帝こそ天命を受けた天子であり、彼こそが「天の下」の世界の頂点に立つ唯一の主権者である
  5. 「中華思想」の世界観とその優越感を維持していくため、属国として支配し、従わない国は征伐する必要がある
  6. 「皇帝独裁の中央集権制」は必ず悪政をもたらすという歴史がある
  7. 中華秩序(皇帝の世界支配)の崩壊を食い止めることのできなかった王朝と皇帝は、もはや滅びる以外にない
  8. 習近平が皇帝として認められるためには、何か大きなことを成し遂げる必要がある(その一つは「民主化」のはずだった)
  9. 習近平が特に力を入れているのは、「一帯一路構想」によるアメリカの排除と中国の経済的影響力増、そして「南シナ海の軍事拠点化」によるアジア諸国の生命線を押さえること
  10. 北朝鮮問題は、問題であり続ける限りアメリカの注意を逸らせるので好都合
 
 

本の内容からわたしが想定すること

習近平は今後何をしようとしている?

鄧小平が毛沢東の皇帝政治を反省して指導者の終身制を定めましたが、それを廃止し実質「皇帝」の座についた習近平。
彼には毛沢東や鄧小平といった人物たちに比べ実績がないため、今後益々外部への働きがけが活発になっていくと予想されます。
特に一帯一路構想では特にアジアやアフリカへの影響力を増やしていっており、スリランカは債務を返済できず港を割譲してしまっています。
ハンバントタ港を軍事拠点として利用するのではないかという疑惑もありますが、場所を見ても貿易などの重要拠点であることは明らか。
一帯一路構想は、中国大陸が支配地域を増やすためのものと言っても過言ではない状況です。
今度、南シナ海に続いてアジア諸国の生命線を押さえる行動が活発していくと思われます。
 

台湾はどうなる?

中国大陸の圧力により、台湾を国として認める国が減少していったり、国際大会の開催を中止に追い込まれたり、最近だけでも中国大陸には悩まされっぱなしな台湾。
南シナ海では、電波妨害装置や電子戦兵器を配備して米軍の接近妨害しています。
これらの行動でアメリカを締め出してしまえばもはや中国大陸の独壇場。
軍事的支配に加え、一帯一路による経済的支配も合わさるともはやアジアで中国大陸に物言いできる相手はいません。
台湾関係法によってアメリカが台湾を守ってくれる可能性はありますが、アメリカのアジアにおける影響力が減っていけば益々台湾の立場は悪くなるでしょう。
また、上記のような行動で蔡英文が台湾独立運動を繰り広げれば習近平にとっては軍事介入のいい口実になってしまいます。
悔しいですが、今は過激なパフォーマンスは避けなければなりません。
 
 

結論

  • 習近平はアジアの要所を押さえて影響力を拡大していっている
  • 中国大陸の工作によりアジアにおけるアメリカの立場は危うくなっている
  • このままではいづれ台湾が中国大陸に支配されてしまう