ポイント
■山梨県立美術館の開館40周年、かつドービニー没後140周年の記念展覧会■ドービニーは印象派のモネやゴッホからも敬愛されたフランス画家■「水辺の画家」と言われており、舟で川を進みながら描いた風景画が有名
ドービニー展の詳細
特別展名称
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「シャルル=フランソワ・ドービニー展 バルビゾン派から印象派への架け橋」
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開催期間
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2018年10月20日(土)〜12月16日(月)
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開催場所
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山梨県立美術館
(山梨県甲府市貢川1-4-27)
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開館時間
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09:00~17:00(入館は16:30まで)
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値段
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1,000円
(常設のミレー展も一緒に行くと1,260円)
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ホームページ
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ドービニーの魅力
ドービニー、と聞いてみなさん何を思い浮かべるでしょうか。
失礼にもわたしはドービニーという画家の存在を知りませんでした。
わたしは今回の展覧会で彼の画に魅了された人間の一人です。
ドービニーの個展は今回が初めてなんだそうですよ。
今回は彼の画の魅力について少しご紹介したいと思います。
印象派の先駆け
ドービニーの作品を見てまず思ったのは、印象派のシスレーやモネに似ているなということです。
どちらも全体的に光を巧みに利用して明るい、そして淡い画が多いと思いますが、
ドービニーの画にもそんな要素があるなと感じました。
淡いタッチで風景を描くその画法は、印象派の先駆けと呼ばれているそうです。
ドービニーの画で特徴的なのは、空の明るさに対して風景は少し濃く、時には暗く描いている点です。
また『ヴィレールヴィルの海岸、日没』『ボニエール近郊の村』などに見られる夕日が沈みかけている様を美しく描いた作品が特に印象的でした。
銅版画
ドービニーは油彩の他にも版画作品(エッチング)を数多く生み出しました。
版画作品は、20点近く壁に連なって展示されています。
油彩の風景画とは異なり、人物を多く描いている印象を受けました。
『見習い水夫の出発を祝う魚たち』のような少しファンタジックでお茶目な作品もありましたよ。
生き方
ドービニーは、アトリエ船の「ボタン号」で川を旅しながら船上で制作をしていました。
※このやり方は後にモネもまねをして行っています。
自然をこよなく愛し死を迎える1年前まで制作の旅にあけくれ、その画業はモネやゴッホからも敬愛されたそうです。
特にゴッホには強い影響を与えたようで、オーヴェル=シュル=オワーズにあるドービニーの家の庭を『ドービニーの庭』等という題名で数点描いています。
サロンの審査員として若い世代の面倒をよくみていたようで、モネが落選した時には激怒して審査員をやめてしまうほどだったそうです。
ドービニーは自分の生き方を貫く人だったのですね。
ドービニーのグッズ販売
美術館入口のすぐ左側にあるショップでは、ドービニーのグッズも販売しています。
1枚150円のポストカードを始め、しおりやカップ、展覧会の本、絵のレプリカなど色々な商品が販売されています。
もちろんミレーを始めとする有名画家のグッズも多数販売されていましたので、展覧会に行った後は要チェックです。
まとめ
今回はあまり世間に知られていないドービニーについてのご紹介でした。
展覧会の終了まで残り2週間を切りましたので、ご興味がある方は急いだそうがいいかもしれません。
ちなみに、わたしはミレーを見によくこの美術館に来るのですが、駐車場に車が置けないくらいの激混みです。
今回は平日の16時過ぎに行ったのですが、駐車場は空いてるし、展覧会も10名ほどしかおらず、とても快適に見て回ることができました。
余裕のある方は平日に行くことを強くオススメします!